株式会社長栄 長田 修 社長

2021年2月25日#不動産,#マンション管理

長田社長、本日はよろしくお願いします。早速ですが、長栄さんは何をされている会社なんですか?

私たちは主に賃貸マンションの管理を行なっています。

「管理」とは具体的にどのようなことをされているんですか?

マンションの騒音や水回りのトラブル、防犯・盗難対策など、様々な入居者様のお困りごとを24時間365日解決に努めています。

なるほど。賃貸マンションの管理をする上で大切にしていることはありますか?

入居者様に何かあったら30分以内に駆けつけることを大切にしています。

それは頼もしいです! どのようにしてそれを可能にしているんですか?

「Bellevie」という管理専門のセンター窓口を京都市内に18箇所、滋賀・大阪・名古屋・東京に各1箇所展開し、そこに管理専門のスタッフを配置することで、迅速な対応を可能にしています。

「Bellevie」を分布することで、入居者様の暮らしのお困りごとにスピード感を持って対応できているんですね。ちなみに、長栄さんはどのくらいの数の部屋を管理されているんですか?

京都・滋賀エリアは、現在、約25,000戸を管理しています。

凄い数ですね!長栄さんは入居者さまのために「管理」だけではなく、様々なイベントやキャンペーンもされているんですよね?

はい。入居者様の暮らしをより彩り豊かなものに、という想いから始めました。東映太秦映画村や滋賀県の花火大会に招待したり、年末には「年末チャポン宝゛くじ」という名前で当選総額3000万円の宝くじ企画を開催したりしています。

(写真:株式会社長栄・「Bellevie」ロゴマーク)

長栄さんが管理するマンションに住むだけで生活が楽しくなりますね! ところで、長栄さんはどのように始まった会社なんですか?

私が30歳の時に、当時所有していたマンションを実際に自分の手で管理しようと思って長栄を創業することになりました。そのマンションはもともと管理業者に任せていたのですが、その管理業者のサービスに納得することが出来なかったのがきっかけです。創業当初から24時間365日、電話がなったらすぐに駆けつけて対応しようとしていましたので、忙しい毎日でした(笑)。

それまでは長田社長は何をされていたのですか?

大学には行かず、松下電器産業(現パナソニック(株)、創業者 松下幸之助)と不動産会社でそれぞれ4~5年間働いていました。

独立することは勇気がいると思います。長田社長は怖くなかったのですか?

「怖い」と思うと自分自身が萎縮してしまうので、あえて「怖くない」と思って独立しました。

凄いです。その発想は簡単そうに見えてとても難しいことだと思います。では、そんな長栄さんの強みを教えてください。

長栄は私ひとりで始めた当初から比べると、年商が6000倍に成長しました。それは、お客様の期待に応え続けた結果だと思っています。そして、これからもその期待に答え続けます。なので、お客様の期待を裏切らないことが私たちの強みです。

期待に応え続けるために大切にしていることは何ですか?

変革をやめないこと、ずっと歩き続けることが会社の正しい姿だと思っていますので、常に努力や進歩を絶やさないことを大切にしています。人間一個人もそうです。80年の人生だとしたら、80年×365日×24時間の約70万時間、そしてその中で働いている時間はその3分の1だそうです。そのおよそ23万時間はせめて走り続けろ、と日々言っています(笑)。

どうして長田社長はそのような考え方が出来るのですか?

自然界には「自然淘汰」という言葉があります。自然界は必要の無い物は淘汰されると同時にこの世に存在させません。「自分が現世に存在しているということは、自分は何か必要とされている」と考えれば、現在を頑張ることができます。

生きている間は自分との戦いですね。ところで、今長栄さんはどのような努力や進歩をされているのですか?

もうすでにデジタル化を避けては通れない時代に突入していますので、そんな時代に合わせて、最近は警備員の巡回をドローンにさせようと試みています。そのために、ある社員にヘリの資格を取ってもらいました。その人が中心となって、ドローンを使ったマンション警備の実行に向けて試行錯誤しています。

ドローンを使ったマンション警備ですか、面白いですね!

(写真:株式会社長栄ロゴマーク/HPより抜粋)

では、そんな長田社長の「求める人物像」を教えてください。

体育会系が良いです(笑)。

どうしてですか?

監督や先輩に揉まれて生きてきた体育会系はそれなりに辛抱強く、成長しやすいと思っているからです。

実際に入ってきた人たちは体育会系が多いのですか?

現場のことは現場に任せているので、正直よく分かりません。実際に仕事を教えたりするのは社員なので、採用の選考基準は社員に決めて貰っています。私は「体育会系は良い」と考えるだけで、実際に決めるのは社員です。その方が社員は選んだ責任を背負い、より慎重に仕事を進めてくれると思っています。

なるほど。ちなみに、長田社長は何かスポーツをされていたのですか?

私は少林寺拳法をしていました。松下電器に居た時には、私の門下生が40~50人ぐらいいました。

少林寺拳法ですか! 少林寺拳法との出会いは何だったのですか?

中学生ぐらいの時に、「果たして自分はこれからどう生きていくのだろうか」と不安になった時期がありました。そんな時期に、私は人生の指針になるような人、導いてくれる人を欲し、そして出会ったのが宗道臣(日本の武道家・思想家・教育者 以降、宗さん)という少林寺拳法の創始者と呼ばれる人でした。少林寺拳法はその宗さんの影響で始めました。

長田社長は宗師匠からどんなことを学んだのですか?

色々教わりましたが、「力愛不二」という言葉は今でも覚えています。愛だけではなく、力があってこそ幸せな理想の人生を送ることが出来る、という意味です。愛と力は一体です。また、「正義の無い力は暴力、力の無い正義は無力」という言葉は今でも納得している教えです。

(写真:取材風景)

長田社長は良い師をお持ちなんですね。

そうですね。私は求めていたものに良いタイミングで出会えたと思っています。大学生のみなさんも自分の求めるものに出会って欲しいです。

自分の求めるものに出会うのは簡単なことではないと思います。何かアドバイスはありますか?

私はよく「本屋に行け!」と言っています。本屋には自分の求めるものが絶対にあります。

本屋さんは宝箱のようなものですね。

そして「百聞は一見に如かず」という言葉があるように実際に自分の目で見ることも大切です。

どうしてですか?

実際に見ないと分からないものがあるからです。私の会社では年に一回、10名を
一週間のアメリカ研修に行かせています。

実際に自分の肌で感じろ、ということですね。他にアドバイスはありますか?

大学生はまず、何を想って大学に進学しているのかをよく考えて、大学に進学した目的をちゃんと果たす大学生活にしてください。

大学に入った目的を見失わないこと、そもそも目的を持っていないのならば見つけることが大切ということですね。

そして、みんなが嫌がるような大変なことを、自ら進んで引き受けてください。

どうしてですか?

その方が絶対に成長できます。私はそうして生きてきました。その時に、大切にして欲しいのが相討ちの精神です。死んでもいい、だけどタダでは死なない、という想いで大変なことにもぶつかる。そうすると、意外と道は開けますよ。

死ぬ気で取り組むということですね。大変なことも避けずに果敢に挑み、目的を果たす大学生活にしていきます。長田社長、本日はありがとうございました。

長田社長、本日は取材にご協力頂き有難うございました。