株式会社岡野組 岡野 益巳 社長  

2020年10月9日#建築

本日はよろしくお願いします。早速ですが、岡野社長の会社はどんな会社ですか?

岡野組は今年で創業155年を迎える総合建設業です。1885年に琵琶湖疏水の開設工事を請け負い、京都の発展とともに技術力を培いながら信頼を積み重ねてきました。近年では、官公庁や公団発注のインフラ工事、住宅、学校等の公共施設や文化施設などの新設工事を中心に受注しています。

(写真:琵琶湖疏水の開設工事/HPより抜粋)

150年以上もの歴史は本当に凄いです!そんな伝統のある岡野組の強みとは何ですか?

人間関係ですね。総合建築業だから特にチームワークは大切にしていて、「心を高める」をスローガンにしています。「人間として何が正しいか」を日々判断し、誠実かつ果敢に努力する。それが岡野組の仕事であり、社会に生かされる者の務めだと思っています。

テームワークを大切にしているということは、今回のテーマである岡野社長の求める人物像にも関わってきますよね!?

そうですね。求める要素としては“正直”“誠実”“愚直”になります。嘘をつかない、努力をし続ける人が良いですね。「謙虚にして驕らず」という言葉がありますよね?まさにそれです。多くの人と関わる建築会社だからこそ、正直さ、誠実さ、愚直さが大切なんです。それが信用を生み、そして信頼に繋がっていきます。あとは、明確な目標を持っている人が良いですね。「こういう建築がしたい!」とか。

今、コロナの影響で社会が変わろうとしていますが、それによって岡野社長が求める人物像は変わりますか?

結局は人間力を大切にしているから、コロナで仕事の内容が変わっても、求める人材は変わりません。

確かにそうですね。ところで建築などの技術力は求めるのですか?

技術力は最初から求めません。技術は仕事をしながら向上するものだと思っているからです。

そうなんですね。岡野組は平均年齢が47.8歳と高いと思うのですが、それは新卒の方にとってどう関わってくるとお考えですか?

新卒にとって経験豊富な人たちと一緒に仕事ができることは、とても良いことだと思います。建築は特にベテランの技術者から吸収するものが多いですから。

特に京都の建築には伝統がありますもんね!ちなみに、求める人材について、歴史が長い岡野組だからこそ他とは違うぞ、という点はあるのですか?

他とは違うかどうかわかりませんが、当社の歴史の中で親身になってお客様お一人お一人のニーズに応え続けた人材がいたから、今があると思っています。

なるほど。では、岡野社長が求める人物になるために、私たち大学生はどのように大学生活を送れば良いとお考えでしょうか?アドバイスをお願いします。

一番は基本的なことを真面目に楽しみながら勉強することが大切ですね。計算や国語のような本当に大切なこと。その基本的なことが人間力に影響してくるし、建設においても役に立ちます。そして、人間関係を作ることも大事ですね。後は、確固とした夢を持つことも大切です。私は経営者になるという夢がずっとありましたし、友達もみんな個々に夢を持っていましたね。

最も大切なことのひとつは、楽しく勉学に励むということですね。しかし、大学一年生の私はコロナの影響で学校にも行けていませんし、友達も作れていません。そして、確固とした夢を持っている学生は多くないと思います。私もそのうちの一人です。そのような学生に何かアドバイスはありますか?

夢がないのはなぜか聞きたいですが、夢がなければ本を読むと良いでしょう。特に立派な人の本、読みやすい本がおすすめです。そして、確かにコロナの影響で人間関係を作るということは難しいかもしれませんが、可能な手段、例えばインターネットを使って主体的に動くべきだと思います。

岡野社長が求める人物像は正直さ、謙虚さ、愚直さを兼ね備え、確固とした夢を持つ人物であることがわかりました。そんな素敵な大人になれるように、私たち大学生は楽しみながら勉学に励みます!本日は有難うございました。

立命館大学の大先輩である岡野社長、ご協力頂きましてありがとうございました。